労働協約と労使協定

この記事で学べること
・労働協約と労使協定の基本的な定義と違い
・それぞれの法的効力と適用範囲
・労働協約と労使協定を結ぶ際の注意点

社会保険労務士試験の勉強の中で「労働協約」と「労使協定」がややこしいと思った方も多いのではないでしょうか?
「労働協約」と「労使協定」は労働基準法の基礎を成す重要な要素です。
この記事では、これら二つの概念の違いやそれぞれの法的な効力、適用範囲、そして結ぶ際のポイントを詳しく解説していきます。

目次

労働協約と労使協定の違い

労働協約とは?

労働協約は、労働組合と使用者との間で結ばれる契約です。

労働条件や職場のルールを定め、その効力は協約を結んだ双方にのみ適用されます。具体的には、賃金、労働時間、休暇、安全衛生などの労働条件が主な内容です。

労使協定とは?

労使協定は、使用者と労働者の過半数を代表する者が締結する特則のことです。
過半数を代表するものとは、労働組合がある場合はその労働組合になります。労働組合がない場合には、労働者の過半数を代表する者を選出する必要があります。
労働基準法に基づいた特定の事項に関する合意であり、例えば、時間外労働や休日労働の許可などがこれに該当します。労使協定は、その職場に属する全労働者に適用されます。

例えば、有名な36協定では法定の労働時間を超えて働くことを認めるもので労使協定に基づくものになります。

労働協約と労使協定の違い

以下の表は、労働協約と労使協定の主な違いをまとめたものです。

労使協定を結ぶ場合、労働者の過半数の代表を公平に選出する必要があるため、労働組合がない場合には使用者にとっては大変になります。

項目労働協約労使協定
結ぶ主体労働組合と使用者労働者の過半数代表と使用者
適用範囲協約を結んだ労働組合の組合員職場の全労働者
法的効力強い(労働組合法に基づく)限定的(労働基準法の枠内で)
主な内容労働条件全般法定労働時間の延長など特定事項
労働協約と労使協定の違い

労働協約と労使協定を結ぶ際の注意点

労働協約を結ぶ際は、労働組合の代表権と協約の内容が重要です。
一方で、労使協定を結ぶ際は、労働者代表の選出方法と協定内容の合法性がキーポイントとなります。いずれにせよ、法令に則った適切な手続きを踏むことが必須です。

まとめ

労働協約と労使協定は、労働法の基本的な要素であり、社会保険労務士試験の重要なテーマです。それぞれの特徴を理解し、適切な知識を身につけることで、実務においても正確なアドバイスが可能となります。

参考

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